カリキュラム
遊びを大切にした学びは、幼児教育の基本的な考え方です。本校では、特に幼稚部として、幼い子どもたちの学びの場を設けました。

私たちは遊びが子どもたちの成長にとって極めて大切な、欠かすことのできない要素であると考えています。幼い時期から、言語、社会、概念、などの重要な知識の獲得、そして身の回りのことから自立的に学ぶ能力を育てていきます。また、自分を取り巻く環境を探検し、グループで活動することを経験していきます。

子どもは、それぞれの学び方を持っており、個々に合ったカリキュラムと興味と必要性に応じた遊びを用意し、それぞれのペースに合わせ、社会性、責任感を身につけていきます。

HJISの幼稚部のカリキュラムは英国の幼児指導要領に基づいており、次のような七つの教育内容分野で構成しています。すべての分野にわたって、子どもの「遊び活動」との調和を図り、計画的なカリキュラムとなっています。

指針

学習と発達の領域 学習の目標
コミュニケーションと言語: 生徒が、自分を表現する自信と能力を持ち、様々な状況に応じて聞き・話すことができるように、豊かな言語環境を経験する機会を持たせる。 聴解力と注意力: 様々な異なる状況で注意深く耳を傾ける。物語を聞き、その中の鍵となる出来事を的確に予想し、適切に意見や質問、行動ができる。他のアクティビティーに参加しているときも他の人の発言にも注意し、適切に反応を示す。
理解力: 複数の意図や動作を含んだ指示に従うことができる。自己の経験について、もしくは物語や出来事について、「どうやって?」「なぜ?」という質問に答えることができる。
話す: 聞き手が必用としていることを意識しながら自らの考えを効果的に述べることができる。過去に起こった、もしくはこれから起こる出来事について話しながら、過去形、現在形、未来形を正しく用いることができる。考えや出来事を結びつけることで、話し方や表現力に上達が見られる。
身体的発達: 年齢の低い子どもたちの運動能力やコントロール力、動きの感覚を養う為に、活動を通して共に学ぶ機会を持たせる。運動や健康的な食生活の大切さを理解する。 体を動かすことと手で扱うこと: 大小の動作において、自らをうまくコントロールし体を動かすことができる。スペースに応じて安全に、色々な方法で自信を持って動き回ることができる。鉛筆を持って書くことを含め、設備や道具を有効に使うことができる。
健康と自己管理: 健康のためには運動や健康的な食事が重要であることを知り、健康と安全を維持する方法について話し合う。着替えや一人でトイレに行くことを含め、基本的な衛生管理や自分のことは自分で行うことができる。
個人的、社会的、感情的発達: 子どもたちの以下の側面における発達を促す:自己や他者に対するプラスの思考を養うこと、尊敬の念を持って他者と積極的に関わること、社会的スキルを身につけ、感情のコントロールを学ぶこと、集団の中における適切な振舞い方を知ること、自己の能力に自信を持つこと。 自信と自己認識: 新しい活動に自信を持って取り組み、ある活動を他のものよりも好むのはなぜかを述べることができる。慣れているグループの中で自信を持って話すことができ、自らの考えを述べたり、選択した活動を行うために必要なものを選ぶことができる。手助けが必要か不要かをきちんと伝えることができる。
感情や振る舞いの制御: 自分や友達の感情の表し方や、また自分や友達の振る舞いとそれがもたらす結果について、時には受け入れられないことも有るということを話し合う。グループもしくはクラスの一員として行動し、ルールを理解しそれに従う。場面によって振る舞い方を使い分け、その場に適した行動をとれる。
関係性の構築: 協力し、順番を待って遊ぶことができる。何かを始めるときには、お互いの考えも考慮に入れる。他の人のニーズや気持ちに配慮しながら、回りの大人や子供と良い関係をつくれる。
読み書きの能力: 文字と音の関連付けや、読み書きを始められるよう促す。子どもたちの興味をかきたてるよう、幅広い読書素材(本、詩、その他書かれた素材)に触れることができるようにする。 読み: 簡単な文章を読み、理解する。規則的な単語については音声に関する知識(フォニックス)を用いて理解し、それらを正確に読み上げる。よく使われる不規則な単語についてもある程度読むことができる。読んだものについての友達と話し合う様子から、理解していることが見て取れる。
書き方: 音声に関する知識を用いることによって、発音にあわせて単語を書くことができる。よく使われる不規則な単語についてもある程度書く事ができる。自分や友達が読める基本的な文を書くことができる。その中には、正しいスペルのものもあれば音に合わせて書かれたものもある。
算数: 数を数えること、数字を理解し用いること、単純な足し算や引き算の問題を解くこと、形の名前を述べること、空間を表現すること、ものを計測すること、これらの能力を伸ばし発達させる機会を持たせる。 数字: 1から20までを確実に数え、順番に並べることができ、ある任意の数の一つ下もしくは一つ上の数を述べることができる。数もしくは物を使って2つの一桁の数字による足し算・引き算を行い、一つずつ増やしていったり減らしていったりして数えながら答えを見つける。二倍にしたり半分にしたり分配することを含めて問題解決にあたることができる。
形、空間、計測: 日常の言語を使いながら大きさや重さ、容量、位置、距離、時間そしてお金について話し、数値や物を比べたり問題解決にあたる。パターンを認識し、作成し、言い表すことができる。日常的なものや形の特徴を探り、数学的な言語を用いてそれらについて言い表すことができる。
世界についての理解: 人々や様々な場所、テクノロジー、環境について探り、発見する機会を通じて、身の回りの世界について理解する。 人々とコミュニティー: 自分の生活や家族の生活で起きた過去の出来事や現在の出来事について話す。同じ物事であっても誰もが気に入るわけではないことを知り、この点に関して気を配っている。自己と他の人、及び家族や地域社会、文化における類似点と相違点について知っている。
世界: 場所、物、素材、生き物に関して、類似点や相違点について知っている。現在置かれている環境の特徴について、また様々な異なった環境があることについて話す。動物や植物を観察し、ある種の事柄が起こるのはなぜかを説明し、変化について話すことができる。
テクノロジー: テクノロジーが家庭や学校といった場所で幅広く利用されていることを認識する。ある特定の目的のためにテクノロジーを選んで利用することができる。
表現芸術とデザイン: 幅広い表現手段や素材を探求し、それを用いて遊ぶこと。また美術や音楽、動作、ダンス、ロールプレイ、デザイン、テクノロジーといった分野における様々な活動を通じて、自己の考えや思いつき、感情を分かち合う機会を持たせ、それを促す。 表現手段と素材の利用、探索: 歌を歌ったり、音楽を作ったり踊ったりする。またそれらを自分たちで変えてみたりする。様々な素材、道具、テクニックを安全に用いて試してみたり、色やデザイン、質感、形、機能を試してみる。
創意に富むこと: 表現手段や素材について学んだことを、用途や目的を考えながら独自のやり方で用いる。自らの思いつきや考え、感情を、デザインやテクノロジー、芸術、音楽、ダンス、ロールプレイ、また物語を通じて表現する。