イマージョン教育
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イマージョン教育とは、未修得の言語を身につける学習方法の一つであり、その言語の環境に浸すことによって、その言語を身につけさせる方法です。 しかし、イマージョン教育は単にその言語の言葉を習うのではなく、教科をその言語で学ぶことで、自然とその言語を習得するという方法です。 1960年代英語とフランス語を公用語にしているカナダで始まり、外国語習得の最も効果的な方法として現在世界各地の学校で導入されています。

イマージョンの意味

イマージョンとは、英語のimmersionという単語の発音をそのままカタカナで表わしたもので、「浸すこと」という意味です。

英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ。

イマージョン教育とは、未修得の言語を身につける学習方法の一つであり、言語の学習者を修得させたい言語の環境に「浸す」ことによって、その言語を身につけさせる方法です。 「言語の環境に浸す」とは、単にその言語を使用するということではなく、教科などの学習をもその言語で行うことで、自然とその言語を習得していくという方法です。

イマージョン教育の歴史と日本での実践状況

イマージョン教育は1960年代英語とフランス語を公用語にしているカナダで始まり、外国語習得の最も効果的な方法として現在世界各地の学校で導入されています。
日本におけるイマージョン教育は、1990年代から導入が始まりました。
現在では、本校のように英語イマージョン教育を実践している義務教育(一条校)の小学校は約10校になっていますが、これからも増えると考えられます。

英語イマージョン教育の目標

英語イマージョン教育は次のような4つの明確な目標を持って実践されます。

<第一目標>
英語に熟達することです。 英語習得の創意工夫をこらした環境で様々な学習活動を行うことで、英語のネイティブスピーカーに近い言語能力を身につけ、 英語で自由にコミュニケーションができる能カを養うことを目標としています。

<第二目標>
第一言語(私たちの場合には日本語)の運用能力を保持し、それをさらに伸ばすことです。

<第三目標>
英語イマージョン教育を受けている生徒の一般学習能力を着実に育て、全教科の教科内容を学齢にふさわしいレベルで習得することです。 英語イマージョン教育の成果は、生徒の英語能カのみで判定されるのではありません。 生徒の学業成績が英語イマージョン教育を受けていない生徒の成績と同等もしくはそれ以上に達した時、英語イマージョン教育の成果が認められるのです。

<第四目標>
杜会文化能力の育成です。グローバル化が進む今日、世界的視野を得て、他の言語、文化を尊重し共存することが必要とされています。 生徒自身が異なった言語および文化を尊重し、それらを理解する姿勢を養い、同時に自己のアイデンティティーや母文化に対する敬意の念を新たに見出すことを目標とされています。

ホライゾンでの取り組みはどんなものですか?

ホライゾン学園仙台校では、次のような形で英語イマージョン教育を実践しています。

幼稚部

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年少クラスから子ども達は、全ての学校生活を外国人担任の英語だけによる指導・指示の元で過ごし、様々なことを英語で学びます。 このような英語の環境に浸ることによって、自然に英語を身につけています。 もちろん、子ども達の健康面や様々な悩みに関することなどについては、必要に応じて日本人スタッフが対応します。

小学校

ホライゾン学園仙台小学校では、日本人と外国人による一学級二人担任制を導入し、教科の5~6割を英語で学習するパーシャル・イマージョンを採用しています。英語を教科として学ぶと共に、算数などの教科学習や学校生活の中でも英語を沢山使える環境を提供しています。

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1. 英語イマージョン教育の授業はどんな授業ですか?日本語も使用されますか?

英語イマージョン教育の授業は外国人の教師が担当し、授業中の指導や指示には英語だけを使用します。 児童が理解できない時には、必要に応じてボディランゲージ、ジェスチャー、視覚教材などを利用し、児童の理解を助けます。 授業では、児童とのコミュニケーションに重点を置き、学習内容を理解させることを目的に行われます。 そのため、言語習得の発達段階でよく起きる文法的な誤りの訂正はなるべく控え、児童が積極的に発言することを奨励します。

ホライゾンの取り組み

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2. 英語未経験で入学する子どもたちは英語での授業についていけますか?

言語が理由となって学習に遅れが出ないような工夫をしています。例えば、一年生で英語で行う算数・生活・図工の授業では、英語の経験がないもしくは少ない児童でも分かりやすい方法で指導します。言葉と一緒に身振りや手振りを使うことで、作業や動きの説明を行います。言葉と動作が一つになることによって今やるべきことを理解し、次第に言語を習得していきます。
算数においては、単元ごとに理解できているかを日本語で確認し、必要な児童に対して個別の学習支援を行います。
また、英語がまだ十分に身についていないから授業についていけないという状況をなくすため、1年生から英語の少人数指導を行い、英語レベルの早期向上を図ります。加えて、1,2年生では放課後を活用した英語学習を行っています。

3. 英語の経験が違う子供たちが英語で一緒に学習しているのですか?

クラス編成は英語のレベル別ではなく、なるべく均等になるようにしています。英語で学習している教科は一緒に学習しますが、どのレベルの児童でも学習活動についていけるような方法で学習を進めます。 ただ、英語の授業はクラスを英語力に応じて二つにわけて行います。各グループに外国人の教員が付き、教科書もそれぞれのレベルに合ったものを使用します。

4. 小学校だけの「英語イマージョン教育」で本当に英語が話せるようになるのですか?

英語を話すことができるようにはなります。ただし全員が同じレベルの英語力を身に付けることにはならないと考えます。
本人の意欲や能力、目的意識、またご家庭での過ごし方によって違いが生じてきます。
本校としては全員に英語での日常生活と、英語で学習するための「話す・聞く・読む・書く」力を身に付けることを目標にしています。

5. どれぐらいの英語力が、どのぐらいの期間で身に付きますか?

入学時点で英語の初心者であれば、ある程度話せるようになるまでは1~2年間がかかりますが、本校入学後、3~6ヵ月程度の期間を過ごせば、教師の英語での指示や学校生活の言葉を理解できるようになります。
卒業までには、入学前から英語イマージョン教育の経験者であれば、読む・聞く力に関してはネイティブ同等のレベルを目指しています。しかし、話す・書く力に関しては、学校以外の生活が殆ど日本語で行われている本校の子供たちの場合はネイティブレベルまではいけないと考えています。
また、入学後の英語のレベルの向上にも個人差がかなりあることもご理解いただきたいです。

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英語ネイティブとの比較イメージ

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6. 英検など試験・資格対策はしていますか?

英検については本校の英語カリキュラムにおいては特に対策は取っていません。
ただ、これから挑戦してみたい児童のためには放課後に「英検クラブ」を設置する予定です。   開校してまだ約2年間しかたっていませんが、今まで本校児童が任意に受けた英検と自己申告があった人数は以下の通りです。

入学時の
英語レベル
学年 5級 4級 3級 準2級 2級
初心者 1年生 2名
2年生 6名 1名
経験者 1年生
2年生 2名 2名

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7. 英語で学習した教科(算数など)における学力はどうなりますか?

本校の「英語イマージョン教育」は英語を話せるようになることだけが目標ではなく、英語と日本語の両方で学習できることを目指しています。
算数や理科の学習内容は世界共通です。算数は普段英語で学習し、まとめを日本語で学習します。
理科は普段日本語で学習し、発展やまとめの学習を英語で行います。
また、両言語で学び確かな学力を身につけるために、 学習内容が難しくなる3年生から算数と理科の週当たりの授業時数を標準より増やしています。
日本語と英語での学習によってどの程度学力が身に付いたのかを確認するために、日本語と英語による学力検査を行います。
日本語の学力検査は全国的に取り入れられている業者のものを使って、1・2年生では国語と算数、3年生以上は国語と算数・社会・理科を実施します。
英語による学力検査は世界で広く取り入れられているものを使って行います。
教科は英語・算数・理科の3教科で3年生の学習内容から実施します。

8. 授業以外の学校生活は英語を使うのですか?

本校の「英語イマージョン教育」は、 相手に合わせて「英語」と「日本語」を自然に使い分けることができるようになることを目指しています。 ですから、授業以外の学校生活では外国人の先生には英語を、日本人の先生には日本語を使ってコミュニケーションを行います。

9. 日本語の習得に影響がありますか?

本校に通う子供たちの9割以上は日本の国籍を持ち、両親とも日本人であり、日本語を母国語としています。学校以外の生活も殆ど日本語のみで行われています。学校生活においても、義務教育の小学校として、国語をはじめ、4~5割の授業は日本語で行われています。ですから、日本語の習得・伸長についても心配はいりません。

10. ホライゾン以外の小学校に入学し、英会話教室に頻繁に通わせ、英語力を身に付けさせる方法と比べてどのように違いますか?

まずは、英語に浸る時間が圧倒的に違い、身に付く英語力もそれなりに高くなります。
ホライゾンの一年生は年間約600時間の授業を英語で受けます。また更に、日々の学校生活の中で外国人の教師と英語で話せる機会が沢山あります。週に1回通う英会話教室と比べて得られる効果は圧倒的に違います。英語を使う時間が多いほど、期待できる英語力も高くなります。

次には、児童にとっての英語の意味は異なり、英語は生活言語・学習言語として身に付きます。
本校の児童にとっては、英語は、日本語と同じように、生活の言語であり、様々なことを学習するためのツールです。そこに英語を使う必然性があり、英語を身に付ける意義が生まれ、児童の英語を学ぼうとする意欲が高まります。英会話教室の場合は、その時間以外に児童は英語を使う必要がなく、生活言語や学習言語として定着しません。

現在の教育において、日本の小学校学習指導要領に従わない(義務教育ではない)一般のインターナショナルスクールに通わせるという方法を取らないのであれば、日本に住み、外国人との接点がほとんどない生活では、英語イマージョン教育ほど、英語力が身に付く教育プログラムはありません。

11. 本校卒業後の進路としてどのような選択肢がありますか?

英語力を維持し、さらに向上させることを目指すのであれば、小学校卒業後の進路として、国内のイマージョン教育を実践する中学校、英語の特別のプログラムを提供する私立中学校又は国際バカロレア教育を導入している中学校や高等学校が最適な選択肢と考えています。
しかし、一般の公立・私立中学校に進学することにも全く問題がないと考えています。